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【ドイツ・フランス・イタリア三国史】その大元のフランク王国とは?

執筆者の写真: 小園隆文小園隆文

更新日:2022年2月9日

こんにちは。文明史家・日本人のための世界史作家・生命力を高める文章家の小園隆文です。


ブログを読んでいただき、ありがとうございます。


ブログでも新企画の【ドイツ・フランス・イタリア三国史】を書いていきます。今日はまず、そのこの三国の大元とされるフランク王国についてです。



世界史の授業で習ったであろう「フランク王国」の名を記憶している方が、どれだけいるでしょうか?何となく「フランス」の国名の由来になっているのかな?ぐらいは察しが付くという程度でしょうか。


そこでまずはざっと年表風に、フランク王国の歴史の流れを振り返ります。


358年頃より ゲルマン人の一部族フランク人がガリア(今のフランス)に流入、定住

450年頃には ガリアはフランク・西ゴート・ブルグントの三つの王国が鼎立

496年 フランク王クローヴィス一世、キリスト教に改宗。メロヴィング朝

751年 ピピン三世、王を廃しカロリング朝を創始

800年 【独】カール大帝【仏】シャルルマーニュ【伊】カルロマーニョ、西ローマ皇帝に

→各国語で表しただけで同一人物です

843年 ヴェルダン条約 870年 メルセン条約 

→この二つの条約でフランク王国は三分割され、おおよそ現在のドイツ・フランス・イタリア三国の大元が出来上がる


というのが大まかな流れです。800年に西ローマ皇帝に即位したカール大帝の時に、フランク王国の領土は最大となります。その領土は冒頭の地図の範囲です。


そしてこのフランク王国の領土、現在のEU(欧州連合)の加盟国の範囲に当てはまります。現在ではEUの方が広くなってますが、東欧諸国が加盟するまではほぼフランク王国の領土と重なっていました。


つまり現在のEUは、このフランク王国がモデルとも言えます。このフランク王国の領土の範囲というのは、現在の国名に当てはめると


フランス・ベルギー・オランダ・ルクセンブルク・スイス・オーストリア・スロヴェニア・ドイツ・スペイン・イタリア・チェコ・スロバキア・ハンガリー・クロアチア・モナコ・サンマリノ




ヨーロッパの中心部分、いわゆる日本人が「ヨーロッパ」といわれて一番イメージする地域。「ザ・ヨーロッパ」とも呼べるような地域です。さらに現在のEUに連なる、1957年の欧州石炭鉄鋼共同体(ECSC)を発足させた原加盟六カ国とされるのが、(西)ドイツ・フランス・イタリア+ベルギー・オランダ・ルクセンブルクのベネルクス三国。カール大帝が晩年を過ごしたアーヘン(現ドイツ北西部)にも近い、「ヨーロッパの中のヨーロッパ」と呼べるような国々。


そう、欧州石炭鉄鋼共同体(ECSC)→欧州経済共同体(EEC)→EC(欧州共同体)→EU(欧州連合)と連なるヨーロッパ統合の動きは、その大元をたどればこのフランク王国にたどり着く、「ヨーロッパの原風景への回帰運動」といえます。


つまりフランク王国の歴史を知ることは、ドイツ・フランス・イタリア三国史はもちろん、現代のヨーロッパへの観察力を養い、そしてヨーロッパとその人々が何を基盤として形成されて行動してきたのか。そして今後どのように行動していくのだろうかという洞察力を高めることにも繋がります。


そこで数回に分けてフランク王国の歴史を、特に読者の人生の発展に活かせるような出来事を中心に取り上げていきます。


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今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。


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​小園 隆文 こぞの たかふみ

日本人のための世界史作家

080-7181-7900

​106-0044 港区東麻布1-17-12

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