top of page
  • Black Twitter Icon
  • Black Facebook Icon
  • Black Instagram Icon

日本再生の第一歩 それはご先祖様供養③

執筆者の写真: 小園隆文小園隆文

更新日:2024年4月11日

こんにちは。


歴史作家の小園隆文です。写真は拙宅の仏壇です。


前回までの①・②の記事で、私が「ご先祖様供養が大事!」と確信するに至った、私の人生での出来事を、プラス面・マイナス面それぞれ書かせてもらいました。


特に②のマイナス面の出来事は、全くもって私の人間的未熟さが招き寄せたことで、一切言い訳はできません。これを読んで、私という人間から離れていく方も少なからずいるかもしれませんが、それもまた致し方ないと思います。


人間とはこのようなマイナス面の出来事も経験しなければ、色々と悟ることができない生き物なのでしょう。少なくとも、私のここまでの人生はそうでした。私のここまでの人生を振り返れば、とてもとても他人様に偉そうに語れる立場ではないことは重々承知しております。


しかしながらそんな私でも、プラス・マイナス様々な経験をさせてもらった末に、ようやく到達することができた一つの結論。それが


「ご先祖様供養が大事」


ということです。そんな私なりに達した一つの想いが、少なからず他人様と社会のお役に少しでも役立つことができるのなら、という想いで今日は書かせていただきます。


当然ですが、一人の人間は父と母の両親の間から生まれてきます。この厳然たる事実は、古来より現在まで変わることなく、またこの先どれだけ社会が変わっていくとしても、この厳然たる事実は変わりません。そして自然の摂理通りに行けば、先に生まれた親の方が、先にこの世から旅立ちます。時に諸事情により、この順番が違ってしまう悲しいケースもありますが。それはともかく、こうしてその世代世代で命が繋がれて繋がれてきた末に、今この瞬間に私やあなたが、この時代のそれぞれの場所に存在している。これは疑いようのない事実です。


そして古来より人間は、住む地域や文化によって方法に違いはあれど、死者に敬意を祓い、弔ってきました。古代の日本人ももちろんその例外ではなく、死者を自分たちの共同体を守ってくれる神として、丁重に弔い、その後も敬い続けてきました。こうして多くの民が抱き続けてきた素朴な死者=先祖崇拝の風習が、やがて流入してくる仏教や儒教の思想と相まって、より体系化されていきますが、この間の詳しい経緯は今後の記事で折に触れていきますので、今回は割愛。住まう地域や信仰によって多少の風習の違いはあれども、大多数の日本人は自分や家族の先祖を敬い、供養するのが普通のことでした。


それが大きく変わった、いや変えられてしまったのが、昭和二十年(1945年)8月15日。ご承知の通り、大東亜戦争に敗戦し、国土の大半が焼け野原となった日本にはその後、米軍の占領下に。その占領期間中に米軍は、「今後、アメリカをここまで苦しめた恐ろしい日本と日本人を骨抜きにするために」、日本改造計画・日本人再教育計画を実行しました。一般にはWGIP(ウォー・ギルト・インフォメーション・プログラム)として知られています。一言でいえば、「日本の歴史・伝統・風習の完全否定」。日本と日本人の何もかもが悪かったと思い込ませる洗脳計画です。


この洗脳は、マスメディアや学校教育、反日勢力の宣伝などを通じて、じわじわと時間をかけて国民の間に浸透していきました。やがて日本はサンフランシスコ条約(昭和二十六・1951年)によって独立を回復し、その後は世界第二位(現在は四位)の経済大国にまでなりました。欧米の主要国と肩を並べて、先進国と呼ばれるまでになりました。そのこと自体は、多くの日本国民が一所懸命に働いて成し遂げたことであり、素晴らしいことです。現在の私たちは、その遺産の上で生活させてもらっています。しかしながら、経済発展と引き換えにして、私たち日本人は大切なものを失いました。それは「歴史・伝統・風習」です。その最たるものが「愛国心」ですが、その他にも数多くのものを失いました。その中の一つが「先祖を敬う心」と先祖供養の風習です。


戦後の日本には、社会のあらゆる面で戦勝国アメリカの文化が大量に流入してきました。その中の一つに「欧米流の個人主義」なる思想があります。もちろんプラス面もあります。個人個人が自分の意見を主張し、自分が望むような人生を送れる社会というのは、素晴らしいものです。しかしながら欧米の個人主義というのはキリスト教という、彼ら欧米人が唯一絶対と信仰する神を共通に抱いた上での、個人主義です。そこには自ずと、共通の基盤となる倫理道徳もあります。個人の主張は主張として認めるが、全体の公益から見て受け入れられないこともある。そのせめぎ合いで議論を重ねながら、社会生活が営まれます。


しかし、WGIPによってそれまでの歴史・伝統・風習を完全否定され、それらと切り離された日本人が上っ面だけ欧米流の個人主義を受け入れたとしたら…。「私がこうしたいんだから、勝手だろ、誰にも文句言われる筋合いはない!」。こんな言い分があちこちでまかり通って、他人の迷惑や社会の公益を全く考えない、個人主義という美名を被った自分勝手・わがままな言動がまかり通ることになってしまうのでは?


恥ずかしながら、ご先祖様供養を始める前の私というのは、まさしくこんな人間でした。生んでくれた両親や祖父母のこともほとんど顧みない、あろうことか「父親のことが意識から消えてしまっていた」という、本当に情けない、申し訳ない生き方をしていました。しかしそんな私でも、ご先祖様供養を始めることによって、それ以前よりは「両親やご先祖様に顔向けできるような人生を送ろう」という気持ちが芽生え、まだまだ至らない点が多々ありますし、ご迷惑をおかけしている方も多数おりますが、それでもご先祖様供養を始める前の、四~五年前よりは多少は成長しているのでは、という実感があります。


人間が生きていく上では、「無条件で、この人にだけはもう絶対に頭が上がらない」という存在が必要です。そう存在がいないと、道を誤ります。ご先祖様供養をする前の私には、情けないことにそういう存在に気が付けなかった。しかし今でははっきりとそれは「両親とご先祖様」と言うことができます。人によってはそれが両親・兄弟だったり、人生の師匠となる方、色々でしょう。クリスチャンにとってはイエス・キリスト、ムスリムにとってはアッラーになるのでしょう。その他にも、特定の信仰をお持ちの方にとっては、その教えで最上とされるご存在でしょうか。誤解のないように言っておくと、無理に何らかの信仰を持ちましょう、ということではありません。


そう、日本人の大多数は無神論者を自認しています。しかしそんな大多数の日本人にとっても、「ご先祖様供養」であれば、無理なく受け入れられるのではないでしょうか。なぜなら、多くのご先祖様→両親→自分という命の繋がりは、宗門宗派に関係なく、厳然たる事実ですから。そしてご先祖様を供養する心というのは、古来より日本人が素朴に抱き続けてきた風習ですから。


個人レベルにおいては、ご先祖様供養をすることで、「ご先祖様が見ている。恥じない生き方をしよう」という意識が自然と芽生え、しっかりとした道徳心に基づいた、健全な個人主義を持つ個人として活動することが増えていくことで、日本社会の活性化になる。その大元がご先祖様供養であると、細やかな自分の人生経験に照らし合わせて確信するに至ったのであります。


そして少し大きな視点に立てば、ご先祖様供養は少子化対策にも好影響を与えるのではないか、と思っております。繰り返しになりますが、多くのご先祖様→両親→自分という命の繋がりをご先祖様供養を通じて意識していくことで、やがてはさらに自分→子→孫という、自分の未来への命の繋がりという意識も強くなるのでは。自分を通じた「過去→現在→未来」という命の繋がりへの意識が強くなる。そしてその意識は、「結婚しない」という考えの人が結婚を考えるようになり、「結婚はしたけど子供はね…」という夫婦には、「やっぱり子供ほしいね」という意識の転換をもたらすのではないか。これは私の思い込みと言われればそれまでかもしれませんが、ご先祖様供養による意識の変化を少なからず体感した私の希望的観測として、少なからず期待するところです。


希望的観測ついでにもう一つ。ご先祖様供養が広まることによって、それはこの日本国において最長の命の繋がりを具現しておられるご存在、皇室の皇位継承の安定化と永続、そしてそれが日本国の再生にも好影響を与える、と思い至るようになりました。


ご先祖様供養の一つの側面は、自分の過去つまり歴史と向き合うこと。それをもう少し視点を上げれば、日本という国の歴史に目を向けること。そしてそれは、WGIPによって失わされた日本の歴史・伝統・風習を再認識し、健全な愛国心を養い、そうした日本人が活動していくことで、「失われた三十年」などあっという間に取り戻して、日本を再生していくことに繋がっていくのではないか。ひいては皇位継承の安定化を促す皇室典範改正への機運を強くしていくのではないか。そのための最初の第一歩として、個人レベルで比較的手軽に取り組める行動が、「ご先祖様供養」ではないだろうか。ということを、細やかな私の人生経験から確信するに至った次第であります。


まとめますと、ご先祖様供養によって

個人レベル

☆自分の過去と向き合うことで人生の道筋が定まる。

家庭レベル

☆一家の存続・繁栄

社会レベル

☆少子化対策への好影響

国家レベル

☆皇室の安泰と皇位継承の安定化、日本国の再生、自虐史観の克服と、自国の歴史と伝統に愛着を持つ、健全な愛国心を抱く日本人の育成


ということに繋がる、いや繋がってほしい!という期待も込めて、ここまで三回にわたって、「ご先祖様供養が大事」というテーマで書いてきました。希望的観測も多分に含まれておりますが、今後は上記のような目的意識の下で、日本や世界各地のご先祖様供養のことを配信していきますし、執筆作品を通じても「ご先祖様供養が大事さ」を伝えられる作品を上梓していきます。


お読みいただき、ありがとうございました。



Amazonで販売中の私の著作です。

・自信が付く

・生きる力が高まる

・読まずに置いておくだけでも、運がよくなる


ような、ヨーロッパの歴史本です。






閲覧数:50回0件のコメント

最新記事

すべて表示

Comments


​小園 隆文 こぞの たかふみ

日本人のための世界史作家

080-7181-7900

​106-0044 港区東麻布1-17-12

© 2023 by Noah Matthews Proudly created with Wix.com

  • White Twitter Icon
  • White Facebook Icon
  • White Instagram Icon
bottom of page